ろく

ビッグ・ヒットのろくのレビュー・感想・評価

ビッグ・ヒット(1998年製作の映画)
4.4
たしかジョン・ウーが制作に加わっているはずだけどなぁ(どこだ)。いやこんな映画大好きだ。主人公メル(マーク・ヴォルバーグ。ブギーナイツで絶好調!)は凄腕の殺し屋だが気の弱いのが弱点。同僚が殺しをサボっている中一人黙々と殺人をするという几帳面な男だ。ただその性格が災いし、愛人にはいびられ、恋人には金をたかられ、さらにはレンタルビデオ屋では延滞をいびられる日々だ。「誰にも嫌われたくないんだ」そう涙ながらに語るメルの盆暗魂に共感する。だいたい借りているビデオが「キングコング2」だぜ、誰が借りるかってーの(ここらへんタランティーノ・ロドリゲス一族だと確信する)。好きなシーン。殺しをしてながらその死んだ女性に対し丁寧に謝ろうとするところ。一方そんなメルを利用する髭の殺し屋(誰だ?)にむかむかし、ついついメルに感情移入。「頑張れ!メル!」気分はオリンピックですよ。能天気なストップモーションや早送りシーンなど映像的にもゲラゲラだ。こんな愉快な映画がもうすっかり埋もれている。さびしい。
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