じゅんP

ビッグ・ヒットのじゅんPのレビュー・感想・評価

ビッグ・ヒット(1998年製作の映画)
4.2
脳が1%も疲れず、1番アホな自分に強制ギアチェンジしてくれて、ただ笑ってるだけの90分。

マーク・ウォールバーグ演じるヒットマン。彼は誰にも嫌われたくないという強迫観念から、仕事仲間に危険な役回りを押し付けられ、取り分を横取りされても文句も言えず、金目当てでワガママ放題の婚約者&愛人のどちらにもいい顔したくて強く出られない。

挙げ句の果てには延滞してるビデオショップの店員にまで罵倒される始末で、常に胃痛で洗剤みたいなゴツい胃薬飲んでる。誰も彼の「人の良さ」なんて見てくれないんだけど、金のためにしゃーなしで首突っ込んだ誘拐事件をキッカケに…

あからさまな「フラグ」が着々と立てられていき、期待通り回収されていく気持ち良さ。とは言っても巧いタイプの映画では全然なくて、つながりおかしくね?なんてことも度々起こるんですが、こちとらそれすら楽しいってとこまでギアチェンジしてもらってるからOK。

クライマックス。因縁のビデオショップでド派手なアクションぶちかますんですが、店内に貼られてるポスター『悪魔の毒々モンスター 東京に行く』とか『トロメオ&ジュリエット』とかばっかりだし、アダルトの優良顧客の写真をポスターサイズで掲示・表彰してて最低(=最高)なのです。

吹替もこの映画のユルさを理解しきった安心クオリティ。極上の癒し!
じゅんP

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