猿山リム

痴漢電車 弁天のお尻の猿山リムのレビュー・感想・評価

痴漢電車 弁天のお尻(1998年製作の映画)
1.2
 11月04日は、1104いいおしりの日ということで、お尻映画を観ようと準備して鑑賞した作品。
 ・・・「り」は何処から来たんだろう・・・?
 閑話休題。

 ここでヒットするタイトルはこれだが、DVDを買うときにヒットしたタイトルは「デメキング 痴漢電車 弁天のお尻」であり、デメキングは怪獣の名前で…なので、怪獣映画。
 同名のマンガがあり一応原作に当たるようだが、メイキングに拠ると許可は得ていないらしい。
 未読。

 タイトルに痴漢電車とあるが、どちらかというと痴女電車。
 精神を病んだ青年が主人公の立ち位置で、夢の中で怪獣デメキングに踏み殺された、背中に弁財天の刺青のある女性を助けるために、現実の世界で頑張る物語…と言って、間違いはないとは思うが…そんな主人公の妄想のような虚構のような漠然とした形。
 
 製作者の頭にある、長編大スペクタクル映画の完成版から、現実に映像化しやすい辺りを抜粋して、特に説明抜きでつないだような印象。
 全然関係ない人たちが、突然仲間として行動していたり、よく言えば観客が想像で映画の場面をつなぐ遊びの余地を残した作品と解釈できないこともない。
 伏せられた設定ばかりで・・・悪く言えば勿論「手抜き」映画ということにもなろう。
 学生映画が予算の範囲内で精いっぱい頑張って作品を完成させるように、プロの世界でも頑張って繋いだらこうにしかできなかったという辺りなのでしょう。

 ・・・と、いうことで、特段語れることは少ない。
 語られていない分、解釈は山ほど成立するし。
 語られているところだけでも、割と支離滅裂でレヴューに書くのも難しい。
 ただ、普通の手抜き映画と違って、鑑賞後の余韻は悪くない。
 そんな映画。

 ジャンル的には、所謂ピンク映画になるようだが、性描写は限りなく少ない。
 そして特に「お尻」に拘りもない。
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