ポンコツ娘萌え萌え同盟

新人受付嬢のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

新人受付嬢(1998年製作の映画)
3.1
受付嬢モノのえっちな映画を期待して観たらポルノ映画の皮を被ったサスペンス映画だった。物語、演出、映像含めて。
逆に言えば本作のエロは抜き目的には全く使えない。
セクハラと性の渦巻くクソみたいな会社で起こる殺人事件と、そんな最中で新人の美人な受付嬢のようこは性の標的として狙われる。
何と言っても本作はキャラクターだろう。
凌辱の様にセクハラしてくる常務、口だけは甘く達者な男、それと共犯したり人を騙したりとカスみたいな主要人物。それらのキャラとは異質な雰囲気のある不気味で無口な警備員。

内容自体はエロにしてもサスペンスにしても粗削りだし、このキャラ達含めて不快な世界を映しているだけに、破滅的な純愛に見せかけた視聴者への裏切りが鋭い刃のように光る。
映像面は本作の雰囲気もあってか男子トイレのところで視点が一人称になる場面が個人的に魅力的だった。本作が気が抜けない作品ではあるので邪推してしまう点を利用していると思う。
あと度々映る卵黄をナイフで潰して、不快な引きつる音を奏でる場面も本作の不気味さに一役買っていてよかった。

でもエレベーターの凌辱シーンは流石に長くね?このエレベーターどんだけ遅いんだよw