"人々の心に神を見い出せ。"
素晴らしい…!!
インド映画はどれだけ傑作を生み出せば気が済むのか😭本当に底知れない!
あらすじざっと↓
「神様」を利用した商売(神像などの販売)を営む無神論者のおじさんが、天災で店を失ってしまった。。
おじさん"でも保険入ってるから大丈夫!"
保険会社"Act of God(天災)の場合は免責事項に該当するから支払拒否!同意書に君のサインもあるよ!"
おじさん"は?納得いかない!天災の原因「神様」を訴えてやる!"
…神様を、訴える…?!
ストーリーがぶっ飛びすぎてて、もうこれだけでも十分面白そう。
改めて、本作は「神様を法廷で訴える」お話。
(実際に法廷に赴いたのは、自称神に近いとする宗教団体の指導者たち数名。)
タブー視される宗教問題に鋭く切り込む意欲作。
どうしたって『PK』を思い出すけど、ストーリーやメッセージは遠からず。
コメディタッチで描かれる効果も共通して良かった!
ただ真っ向から宗教批判をするのではなく、あくまで宗教絡みのおかしな矛盾点を突くだけに留めている。そこが素晴らしい。
主人公のおじさんが意外にも切れ者で、皮肉を交えながら言葉巧みにペテン指導者たちを論破していく様がとても痛快。
この映画の見どころの一つだと思う。
あとは何と言ってもアクシャイ・クマール演じるクリシュナ神の存在!
アクシャイさん、いつ登場するのかと思ったら、なんと本編開始から約1時間後😂(インドあるある)
満を持しての登場だけど、もうこの登場シーンからすでに格が違う。
あの微笑み、余裕、知的なユーモア、、
なんかもう色んな意味で神でした。笑
神を演じるってかなりハードル高そうだけどさすがアクシャイさん、気高く尊い雰囲気が完璧でした。
本作、素晴らしい台詞の宝庫だった。
そしてそれは今宗教問題で揺れる日本においても通ずるものがたくさんあったと思う。
その中でも、あの手の位置がずっとウザい(笑)ペテン指導者の最後の台詞にはドキッとさせられた↓
"信仰や祈りはとても依存性のあるものだ。
一度癖になると簡単には抜け出せない。
彼ら(信仰者たち)は皆神を愛していない、
恐れているのだ。"
これがまさに宗教の厄介なところで、一筋縄にはいかないところなのだと思う。
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以下個人的メモ
"宗教のある所に正直さは存在しない。
真実がある所に宗教は必要ない。"
"学校へ通う以上に寺へ通う国民性だ。"
"無神論者は真の信仰者になる。"
"神が創ったのは人間だけ。
人間が宗教とカーストを創った。"
"恐れず勇敢であれ。神を信じる心を持て。"