ゆっぴ

ハッピーエンドの選び方のゆっぴのレビュー・感想・評価

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)
3.6
試写会にて鑑賞。ゲストに現役住職が来ました、キャスティングが秀逸。笑
有難い説法を聞いて本編です。

タイトル通り、ハッピーエンドの選べる、自分の最期を決められるマシーン?を発明をしちゃったおじいさんとその周囲によるお話です。
老人ホームが舞台なだけあり登場人物はほとんどお年を召した方。
しかし作中にもあるセリフですが体は老いても中身は若い!
みんなで夜話してたり、車に乗っているシーンを見ていると本当にしてることはやんちゃなので、おじいちゃんやおばあちゃんってことを忘れるくらい。
テーマが重めなだけあって、間に挟んでくる小ネタが笑えて効いてます。
純粋に思ったのが、主人公とその妻の関係がいいなと思いました。
年を取ってもあんな風に寄り添う姿、よく町中でも見かけるけれど、いつ見ても心が安らぐ…。
そしてその妻は認知症の症状が出始めるのですが、その表現を「自分が消えていく」という風に言っていて、個人的に考えたことがなかったのでなるほどと思いました。
住職さんも仰ったけれど、自分が生きている間はこういったことを考えない。
わたしも認知症になる可能性とか最期のこととか今想像もつかないし考えたことがなかった。
だからこの映画を見て考えて欲しい、と。

けど、ハッピーエンドって本当に人によってそれぞれ。
人によってその価値観とか当たり前に違うから、本当にハッピーエンドなのか…?と思うところもあった。
自分にとって何が大切か、人にどう思って欲しいか、見られたいか、そういった人生観も少し見れた気がします。
こどイスラエル版おくりびとという表現が ん?と思うのと、ラストが自分的には…なのでこの評価で。
ゆっぴ

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