最初は、よくある老人ホームの出来事なのかなあ、と眺めていたのですが・・・・・、
切れの良い、会話や演技と鋭いカメラ・ワークとが相まって、俳優さんの皆さんが、あれよあれよと、若返ってゆくような錯覚に堕ちてゆきました。とくに、花壇でのパーティーは、とても、まぶしかったです。
また、普段、メディア等で紹介されることの少ないイスラエルの景観やユーモラスな設定が、作品のメイン・メッセージをソフト・タッチなものへと、絶妙に、包み込んでゆくような気がしました。
そのせいもあるのでしょうか、どちらかと言えば好き嫌いの分かれてしまうかもしれない類の、不思議な力と希望が湧いてくる作品でした。