ななちゃん

ハッピーエンドの選び方のななちゃんのレビュー・感想・評価

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)
4.5
尊厳死について考えさせられる作品。

医療の技術が発達したことで起きる 望まぬ延命治療のせいで 病気に侵されながらも死ぬことができない老人達が 主人公のヨヘスケルの作った安楽死の装置に救いを求め 自ら死を選ぶ…

装置を作ったヨヘスケルやそれを手伝った仲間達は 本人が望んだとはいえ人を殺してしまったことに責任を感じていたものの 装置のことが周りに広がり依頼が来るようになる…

ヨヘスケルの妻のレバーナは はじめは安楽死装置の使用を反対していたものの 自分が認知症になり 自分が違うなにかに変わる感覚に戸惑い 徐々に自分も夫の装置で…と思うようになる……



自分は認知症について何も知らなかったんだなと思ったし 望まぬ延命治療によって苦しみながら生かされている人がいることも知らなかった。長生きすればするほどいい なんて考えは周りの人達が勝手に思っているだけで 本人は辛い、楽になりたいと思っているのは悲しいことだけどしょうがないのかもしれないと思った。
最後は泣いてしまった いつか尊厳死が許される時代が来たらいいなと思ってしまった。
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