maki

ハッピーエンドの選び方のmakiのレビュー・感想・評価

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)
3.0
発明が趣味のヨヘスケルは、妻レバーナや友人たちと老人ホームで余生を過ごしていた。ある日、延命治療に苦しむ友人に頼まれ、延命装置のスイッチを切る装置を発明する。噂は瞬く間に広まり、死なせて欲しいとの依頼があちこちから舞い込んでくる。妻レバーナに非難されながらも、断りきれずその装置を使用し続けるヨヘスケル。そんな中、レバーナに認知症の兆候が現れ始める。

最期の時をどう迎えるかをテーマに、老人たちの葛藤を描いたイスラエル映画。尊厳死やら認知症やらを扱った映画は最近増えているが、イスラエル映画というのは珍しい。宗教色が濃かったり、独特の概念があるのでは…と勝手にイメージしたが、そういった難解さは特になかった。ただ、このテーマなので仕方がないが、結構重い。DVDのパッケージや公式サイトがやたらポップで明るい感じなので、だまされた感は否めない。多少コミカルな部分もあるにはあるが、それもややブラック気味。まぁそれでも、死を扱ったこのテの映画の中ではライトなほうかも。

正直面白い映画ではなかったが、延命や尊厳死に対する考え方はどこの国も同じなのかなーと、なんとなく勉強になった。
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