このレビューはネタバレを含みます
安楽死の問題を、老人ホームの現場から問う。
もちろん、当事者たちならではの深刻な絶望はある。
若者が簡単にいえることじゃない。
医療が進んだ副産物として、昔よりも無理矢理長生きさせられて、しかも、生き甲斐や人間的な扱いをすることには遅れていて、こどもじみた刺々しい言葉しかはけない、という構造的な問題も・・・
でも、安楽死を正当化して、「私のキライなあなた」みたいなケースも全部認めちゃったら・・・それでいいのか?って思う。
安楽死の是非だけでなく、もっと人の繋がりを深めようって方向性もあるじゃない?
それをしないまま、安楽死だけを取り上げるのは、なんなんだろうなぁ~ってモヤモヤ。