MasaichiYaguchi

くさいけど「愛してる」のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

くさいけど「愛してる」(2015年製作の映画)
3.4
「言いづらいことをどうやって相手に伝えるか」をテーマに描いたこの短編コメディを観ていると、吹き出しながらも、とても他人事とは思えない。
主人公の誠は、恋人である結衣の口臭に悩んでいる。
ちょっと臭い位なら何とか我慢も出来ようものだが、無差別テロ並みの結衣の口臭なので、我慢するにも程がある。
それでも、そのことをどうしても本人に伝えることができない誠が歯医者に相談すると、口臭を測る装置を渡されて試すように勧められる。
そして、意を決して結衣の口臭を測ってみたら…
監督・脚本を手がけた永井和男さんが、友人から聞いた恋人の口臭の話を切っ掛けに制作したとのことだが、私も結衣程には酷くないとは思うが、同様に指摘されたことがあるので、口臭防止の飴をはじめとしてブレスケア商品は必ず携帯している。
口臭は、口の中にその原因があり、歯周病、むし歯、歯垢(歯の周りに付く細菌の固まり)、歯石、舌苔(舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり)、唾液の減少、義歯の清掃不良などが挙げられるとのこと。
だから、歯磨きすることで細菌が減少し、食事をしたり、水分を積極的に補給するようにすることで唾液量が増加すれば急激に口臭を弱めることが出来る。
本作を観ると、「出物腫れ物所構わず」とは言うものの、周りの人を不快にさせるのは避けたいものだと、改めて痛感する。