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マックスと犬のFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

マックスと犬(1912年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「サイレントシネマ・デイズ2024」のマックス・ランデ―作品集で6作品見た中の一つ。個人的には「マックスと規那入り葡萄酒」にやられたがフィルマークスに作品がないのが残念。点数付けるなら4.0。

マックス・ランデ―という人に初めて接したが、彼を見ると恐らく誰もがチャップリンの源流だと感じるに違いない。自分の中でチャップリンはヨーロッパ的作風をアメリカに置き換えた作家という別の視点が付与されることとなった。
「マックスと犬」に限らず、固定カメラで何度も運動ややり取りが反復される様とダイナミズムを体感し、物語を映画館に見に行くという行為が本来の映画とは別なんだなと思ってしまった。一秒24コマが生み出す反復と差異による連鎖こそが映画だったんだなと改めて感じた。優れた無声映画って野蛮だなとも思うし、昨今のIMAXの体験は音響面では遥かに凄くても、映像面では断裂していて不思議なことになっているなぁと思ったりもした。
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