ネノメタル

ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンプラッシュ'79のネノメタルのレビュー・感想・評価

3.5
「精神と肉体と思考を自由にさせるもの、それこそがレゲエであり音楽そのものだ。」という誰かのインタビューでの言明が象徴しているようにLIVE本編のみならず「ジャマイカ人にとってレゲエとは何か?」という命題に向き合った音楽ドキュメンタリー。

正直レゲエと言うミュージックシーンに関してはそれほど精通していないので、ライブシーンばかりだけだったらちょっとついていけないだろうなと思っていたが、そんな心配はなかった。
このライブの模様と時々ボブ、マーレーを含めたミュージシャンであるとかジャマイカの現地の人々に対して「貴方にとってレゲエとは何か音楽とは何か?そしてドラッグとは何か?」と言う質問に対してインタビューを土台にしたドキュメンタリー風の映像も時々挿入されていたのでとてもわかりやすかったってか多いに助かった(笑)
それにしても45年前のジャマイカの風景はとても殺伐としていてとても貧しくて。そしてどこか混沌としているんだけれども、それでもどこか音楽を愛すると言うエネルギーにも溢れていて、とてもパワーがあったように思う。やはりこのパワーの源とはレイシズムと言うところがかなり大きいのだけれども。
とにかく本編には色んなレゲエのミュージシャンが出てくるがBob Marleyの存在感が群を抜いている。曲の歌詞のメッセージそのものは、かなりシンプルなんだけれども、それを成立させるだけの表現力であるとかカリスマ性であるとか、スター性たるやハンパないものがある。
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