タカシサトウ

天空の城ラピュタのタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

[エンタテイメントに徹する]

 冒険活劇映画、エンタテイメントとしては、シータ(横沢啓子)の飛行石を、ムスカ(寺田農)、政府軍、海賊ドーラ(初井言榮)が奪い合い、パズー(田中真弓)がそれを阻止しようとする展開が入り組んでいて、手に汗握り、よくよくできていると思う。

 しかし、さすがに何回目かだと、先が読めている。また、エンタテイメントに徹しているので、心に引っ掛かるものが無く、後に残るものが無かったのが残念だった。

 唯一良かったのは、パズーとシータが滅びの呪文を唱えようとするところ。この話の区切りを付けようとする唯一の方法で、ここは感動させられる。

 初めて観たのは新宿のどこかの劇場で、その時は本当に面白いと思い、滅びの呪文の場面は強烈だった。これ以上観るよりも、自分の記憶に留めておく方がいいかなと思った(2021.5.2)。