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天空の城ラピュタのchihakenのネタバレレビュー・内容・結末

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

【作品概要】
1986年に公開されたアニメ映画です。監督は宮﨑駿さんです。
スタジオジブリ制作の長編映画の第1作品目となります。宮崎駿監督が小学生の頃に空想していた物語が題材になっています。なおラピュタはガリヴァー旅行記が元になっているといわれています。興行収入は11億6000万円を突破しており、日本を代表する作品となっております。

【感想】
ジブリで最も有名といっていいほど今でもテレビで再放送されますよね。放送されるたびに見ており、それだけ何回見ても面白い作品だと思います。当時の宮崎駿監督はルパン三世の映画も作成していたので、すこしだけルパン三世感があるなと感じました。気になった方はぜひご覧ください。

【あらすじ】
ある夜、北のゴンドアの谷に住む少女シータは、ムスカ大佐率いる政府の特務機関に捕らえられ飛行客船に乗せられていた。そこへ、空中海賊ドーラ一家の襲撃があり、逃げようとしたシータは窓から外に出て壁にへばりついたが、足を滑らせ飛行客船から転落してしまう。気絶したシータが落下する中、石が不思議な光を放ち、真下にあったスラッグ渓谷の鉱山にゆっくりと落ちていき、偶然それを発見した鉱山街で働く少年パズーに助けられる。翌朝、目を覚ましたシータが空に浮かぶという伝説の城ラピュタの写真を見ているのを見たパズーは、今は亡きパズーの父が生涯で一度だけラピュタを目撃、写真を撮ったが、詐欺師扱いされた事と、その汚名をそそぐべく、ラピュタへ行く事が夢だと語った。直後にパズーはシータが海賊に追われている事を知り、彼女を守って共に逃げる。海賊と軍に追われた二人は、鉄道の高架線から下の廃坑に落ちるが、石の力により再び救われ、廃坑の底までゆっくり落ちる。廃坑で会った石に詳しい老人ポムによれば、首飾りの石は昔ラピュタで作られた飛行石の結晶だという。地上に戻った後、実在を確信してラピュタ探索への意欲を燃やすパズーに、シータは暗く沈んだ表情で、彼の家でラピュタの写真を見た時に思い出した、古くから受け継いできたという秘密の名前を打ち明け、姓が「ラピュタ」である事に彼は驚く。その直後、二人は特務機関と軍に捕まり、要塞へと連行される。そこでシータは、ムスカから以前ラピュタから落ちてきた壊れたロボット兵を見せられる。彼は彼女に、飛行石はラピュタの王族を守り、いつかラピュタに帰る時の道しるべとして代々受け継いできた物だと言う。そして、「ラピュタは遠い昔に滅びたが、かつて高度な科学力で天空から世界を支配した恐怖の帝国だった。それが今も空に存在する事が平和の脅威になりうる」というまっとうな理由を語りつつ、パズーの命を盾に脅迫的に協力を迫った上、彼女の継いだ名が「ラピュタの真の王」という意味であり、彼女こそが「ラピュタの正当なる王位継承者」だと指摘する。シータはパズーの身を案じて、やむなく協力を承諾する。牢屋から解放されたパズーと再会したシータは、ラピュタの探索をあきらめるようにパズーに告げ、失意と共に要塞を去っていくパズーを、涙と共に見送った。夜が明け始め、軍のラピュタ探索に同行させられる時が迫り途方に暮れたシータは、昔亡き祖母に教わった「困った時のおまじない」を思い出し唱える。彼女は知らなかったが、実はそのおまじないはラピュタの封印を解く呪文だった。その呪文によりロボット兵が目覚め、シータを救う為に暴れ出し、飛行石は日の昇る東の空に光を放ってラピュタの位置を指し示す。一方パズーは自宅に戻るも、不在の間に入り込んでいたドーラ一家に捕まってしまう。二人でラピュタに行く約束をしたシータに裏切られたと思い、ふさぎ込んでいた彼は、ドーラに一喝され、ラピュタの探索をあきらめるように告げた理由を理解し、石を奪う為に要塞へ向かう一家に、石を働かせるにはシータが必要だと伝え、自分も連れて行くように懇願する。ドーラも、その方がシータが言う事を聞くかも知れないと考えて同行を許し、ロボット兵の暴走により混乱する要塞から協力して彼女を救い出す。石はムスカの手に渡り、彼はロボット兵を破壊した軍と共に先にラピュタに出発する。パズーとシータも一家の飛行船に乗せてもらい、後を追う形でラピュタへと向かう。夜になり見張りをしているパズーの元にシータが訪れ、ラピュタを巡る複雑な思いを告白する。彼女は祖母に他にも幾つもの「おまじない」を教えられており、その中には「滅びの言葉」というものもあると言う。パズーはラピュタを巡る冒険が終われば必ず故郷に送り届けると彼女に誓う。だが、会話の直後に、一家の飛行船は軍に発見され、攻撃を受け雲間に逃れる。ドーラの命令で見張り台を切り離し、雲の上で偵察用のグライダーとして使っていた二人。夜が明け、巨大な低気圧の中心「竜の巣」が迫る中、再び軍に発見され連続攻撃を受ける。攻撃を受けながら、パズーの言葉によりドーラが「竜の巣」に入る事を決めた時、グライダーをつないでいたワイヤーが切れ、飛行船より先に「竜の巣」に飲み込まれてしまう。嵐の中でパズーは、青白い父の飛行船の幻を目撃し、それに導かれるように、嵐の中心にあるラピュタの上層部に到着し、城の端の地面に落ち気絶する。目覚めた二人は園丁ロボットに、建物の外の水底に沈んだ町や、建物の中の庭園を案内され、恐怖の帝国と呼ばれたラピュタの平和的な一面を見る。その後、遠くから爆発音を聞いて外に出た二人は、城の中間層で軍に捕まった一家の姿を発見する。パズーは外壁をよじ登って一家を救おうとするが、ムスカの部下が彼を撃とうとした為、シータが体当たりをした後逃げようとするが、ムスカに捕まってしまう。彼らは彼女を捕らえたまま城の下層部に入る。パズーはドーラの縄を切り、彼女から武器を受け取りシータの救出に向かう。途中で部下を置き去りにしたムスカは、城の中枢部で彼女に自分もラピュタ王の子孫だと明かす。彼の本当の狙いとは、ラピュタの力を手に入れて世界を支配する事だった。そして彼は飛行石で城を操り軍を皆殺しにする。ムスカの非道な仕打ちに怒り心頭に発したシータは、彼から石を取り返し逃げる。途中で彼女は、下層部に入り込んでいたパズーを壁の割れ目から見つけ石を渡す。その後、玉座の間に追い詰められムスカの銃撃によりおさげ髪を切られ、耳を撃ち落とすと脅される。その直後、助けに来たパズーと共にシータは、滅びの言葉「バルス」を唱える。すると飛行石が強い光を発して城は崩壊し、ムスカは瓦礫と共に海へ落ちる。ラピュタを浮遊させていた巨大な飛行石の結晶は、ラピュタ全体を覆っていた大樹の根に囲まれて、城の上層部と共に更に高空へと飛び去っていった。

【出演者】
・パズー(声:田中真弓)
・リュシータ トエル ウル ラピュタ(声:横沢啓子)
・マ=ドーラ(声:初井言榮)
・シャルル(声:神山卓三)
・ルイ(声:安原義人)
・ムスカ(声:寺田農)
・モウロ将軍(声:永井一郎)
・ポム(声:常田富士男)
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