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天空の城ラピュタのBeausumのレビュー・感想・評価

天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)
4.8
【東京国立近代美術館フィルムセンターにて鑑賞】

生きていて良かった。鑑賞後、大袈裟ですがそう思いました。
この作品をスクリーンで観るという体験ができて、本当にそう思えます。

何でしょうねこの完成度は。エンタメ要素満載のこの最高の作品は何なのでしょう。
2時間で収めている編集力もさる事ながら、見せ場と和んで観れるシーンとの緩急が巧みすぎる。駿さんに脱帽です。

冒頭のタイトルが浮かび上がったとき、自然と涙がこみ上げました。
久石譲さんの音楽とともに大きな雲々からラピュタが姿を現したとき、その神秘さに涙がこみ上げましたの。
シータやパズーの純粋に大切なひとを想う言動に何度も涙がこみ上げましたのよ!!!
最高だよ(´;ω;`)!!!!

ダントツで好きなシーンは、パズーがシータを逆さまで救出するシーンです。
何度観ても鳥肌が立つ。心が揺さぶられる。世界観に酔いしれる。
そしてあの瞬間を産み出し、描いた駿さんは間違いなく天才で掛け替えのないお方だと毎度のこと思うのです。
ジブリ作品の中で上位に必ず並ぶ大好きなシーンのひとつです。

今回改めて観て感じた発見は、パズーとドーラ。
冒頭のパズーのトランペットシーン。むっっちゃ良いあの時間。トランペットの音色が響いてとても清々しい。そのタイミングでシータが起きて、室内に変わるシーンできちんと室内から聴こえている音質に変えているのも流石。
そして、ドーラおばさま。あんなシャキシャキ動けるおば様どこにおる?飴と鞭が抜群に的確で、愛すべきヴィランだよ。

シータはショートヘア派です。おわり。
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