ナナシ774

20センチュリー・ウーマンのナナシ774のネタバレレビュー・内容・結末

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大大大大
大好きな映画です!

見終わってから、また面白さを味わうように、確かめるように3日続けて見てしまうぐらい夢中になってしまいました!

映画を見る前も面白そうだったし、
映画を見ながらも面白いなぁと思っていて
見終わった時も面白かったなぁ~ってなりました!

こういうことってなかなかないことで、嬉しい驚きでした!

主人公の少年、母親、幼なじみの女の子、自分の家に下宿している女の子、同じく下宿しているおじさん、この5人を中心に描いている物語です!

大抵メインとなる5人の誰かがおろそかになる場合が多いのですが、そうならずに、5人とも今までの歴史とこれからを描写してくれたのが嬉しかった!

監督の話によると主人公は自分で母親は自分の母親、アビーは姉、ジュリーは知り合いがモデルだそうです!だから、ひとりひとりの登場人物がとても魅力的でいきいきとしてリアリティがあり、本当にいるんじゃないかと思わされました!
それはエピローグの彼らがどうなったか語られるところにも表れています!

そして、この映画のタイトルや主人公の少年が女性に寄り添う話であることから、女性の方は、この映画を面白く感じると思います。
女性が活躍してるのもそうですし、女性が抱える本音や自立心、女ならではの悩みもあります。それ故、生々しい部分もあるので、逆に男の人は、理解できなかったり、引いてしまう人もいるとは思います。
ですが、主人公が少年だからこそ、その目線で描かれ、物語が進んでいくので、男の人にもこの映画を好きな人はたくさんいると思います。そういう意味ですごくバランスが良いんじゃないかなぁ!

演出も、ひとつひとつのシーンがなんか絵になるというかセンスが感じられるんですよね!

よく見返すと、最初の方のシーンがこのときのシーンだったんだとか、ハンフリー・ボガードや最後のシーンにかかる音楽など、伏線もちゃんとあったりして、よく練られてるなぁと感心しました!

キャストもアネット・ベニングを始め、みんな格好良くて魅力的で良かったです!

エル・ファニングのカッコイイ煙草の吸い方を教えるシーンは本当にカッコイイ男の人に見えたから、ビックリしたなぁ!

ただ、唯一残念なのは映画のポスターで、主人公であるはずのルーカス・ジェイド・ズマンが端っこで全然目立たないこと!
もしアネット・ベニングが主人公だったとしても、もうちょっと目立つようにしてあげて欲しかった!

監督は関わっていないかもしれないですし、知名度や人気や集客など他にも色々な事情があるのは承知の上ですけど…。キャストの順番も重要な役の順番にして欲しいなぁ。

まぁこれはレイ・リオッタが主役なのに目立たない位置にされていたグッドフェローズ等、あらゆる映画にも言えることなんですけどね…。

それでもこの映画の面白さには全くマイナスにはなりません!

この監督もこれで一気に好きになるぐらい気になる存在になりました!他の作品も見たことないので、これから見てみようと思います!

あらためて、ストーリー、登場人物、キャスト、演出、どれもすばらしくて大好きです!

ふとしたときに、またこの映画を見て、ワクワクしたりドキドキしたりグッときたりして楽しむんだろうなぁと。

これからも大好きであり続ける、この宝物のような映画にめぐりあえて本当に良かったと思っています!