いかやき

20センチュリー・ウーマンのいかやきのネタバレレビュー・内容・結末

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて

本当に素晴らしかった…。戦後アメリカ史、カウンターカルチャー、パンクロック、フェミニズム、性、出産、親子といった重量感ある要素を目一杯詰め込みながら、それでも5人の生きた“家族”のドラマから決して離れず寄り添い続ける。おまけに笑えるところはちゃんと笑える。抜群の脚本力。

映像もきれい。特に色がまあきれい。おしゃれ。雰囲気がとかじゃなくて、本当に一つ一つの物がおしゃれ。一方で映像上の遊びや冒険も豊富で、でも浮いちゃってはないという。ちょっと途方も無いセンスを感じてしまうな…。

音楽も楽しい。自分に洋楽の教養がないのが悔やまれるが…。

簡単に「わかる」って言わない/言えない、誠実で複雑で難しいキャラクターを見事に演じた役者陣も、みんなかっこよくて素敵。

試写会というものの意図にまんまとハマった人って感じの絶賛ぶりだけど、うそついてるわけじゃないよ。マジで。