世の中には正確に説明しきれない映画を嫌う人をいるが、僕はそうは思わない。容易に説明しきれない部分に美しさや芸術性、機械と人間の差があるように感じるからだ。幾ら的確に物事を説明しようとも、実際と全く同質のものには成り得ない。
映画には文章で描ける構成は必要ないのかもしれない。ただそこに繋がっていくだけで、観客は感じ取れる部分があった。
『パーティーで女の子に話しかけるには』の音楽に近い感じがした。どうやら1970年代のパンクとうい共通点がある。
「…怒らないの? 怒ってるはず」
「…あなたは、外の世界のあの子を見られる。うらやましいわ」