イチロヲ

美姉妹 犯すのイチロヲのレビュー・感想・評価

美姉妹 犯す(1981年製作の映画)
3.5
豪邸にて美しい姉妹(風祭ゆき&山口千枝)と同居することになった寮生(内藤剛志)が、結婚を控えている姉を衝動的に強姦してしまう。娼婦性に敗北する男の姿を追っている、日活ロマンポルノ。

血の繋がりがない姉妹とひとつ屋根の下になったときのドキドキ感が半端ない。内藤剛志の瑞々しい芝居が素晴らしく、生真面目な青年の心が浮き立っていき、今にもヒューマン・エラーを起こしそうになる感覚が、猛烈に伝わってくる。

青年による強姦劇が始まると「澄ました顔のお嬢さんも、ヤルことはヤッている」のエロスが動き出す。屋敷の至るところで発情する青年の、エモーショナルな言動がコメディの領域に入っており、囲碁の戦況と性行動を重ね合わせる場面が抱腹絶倒。

一方の妹は、会社の上司と不倫している、未熟な娘として登場。青年を絡ませた姉妹間の愛憎劇へと転換させて置きながら、ビックリ系の急カーブへと突入させる。ロマンポルノの自由度を堪能することができる作品。
イチロヲ

イチロヲ