前方後円墳

渇いた花 four by four equal oneの前方後円墳のレビュー・感想・評価

渇いた花 four by four equal one(2004年製作の映画)
3.0
「渇いた花」、「ex.」、「温度」、「光のシズク」の四篇からなる。
体温で、観る。というとおり、どの作品もその映像は暖かいまたは熱い方向へ向かっていこうとする。しかし、すべては物語ではなくイメージ。映像からその心象を除くのではなく、映像そのものが心象なのだ。

監督が映画人間ということもある。写真でも撮れそうな映像をあえて、映画として製作するのはその温度を伝えるためだ。
しかし、作品としての完成度はなく、ワンカットをつなぎ合わせただけ。女性たちの心と肉体を観せたれたというよりも、永瀬監督の心象を観せられただけだ。
では、イメージフィルムとしてどれだけ温度を体感できるかというと、そこまでのものもない。ただ女性の断片があるだけだ。