クァク・ジェヨン監督作。
1983年と2015年に生きる2人の男が互いの夢を通して過去・未来を知ることになり、愛する人を守るため過去改変を繰り返し恋人を救おうとするタイムリープ・アクションスリラー。
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『バタフライエフェクト』的なこの手の過去改変モノの魅力って、矛盾はあれども大概面白く見れる万人に勧められる作品が多い。でも今作はちょっと観客に対して愛がなさすぎる印象を受けた。
そもそも過去改変モノって時間軸が入り乱れるややこしい作りなので、導入でいかに分かりやすく観客に理解させるかが重要になるはず。しかし今作は導入から時間軸入り乱れた世界観を長い尺をかけて見せにかかってくる。
今作と似てると言われてる『君の名は』も同じ事をしてたが、『君の名は』は導入で世界観を見せる時間を最小限に短くし、すぐに分かりやすいゆったりしたテンポのキャッチな物語がスタートする。今作は導入がちょっと長すぎる。
ただでさえ『愛する人が死なずに済んだらゴール』というシンプルな過去改変を追えばいい映画なわけでもないわけだから、もっと映画離脱者を減らす工夫をすべきだったんじゃないかと思わされた。