三鷹

ハーモニー・オブ・ザ・デッドの三鷹のネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

近未来、ウィルスによって増え続けたゾンビをほぼ制圧したかに見えた人類もまた絶滅寸前であった。
その人類対ゾンビの戦いの9年後、ハーモニーという町でジャックと娘のルー、隣の家にはジャックの知人であったパトリックがひっそりと生き残っていた。
この2件の住人のかつての関係を絡めながら話は進んでいく。

ゾンビ映画なのだがこの人間関係のウエートも他に類を見ないドラマ展開。まぁ要らないっちゃ要らないかもしれないけれど、それなりに話の設定がしっかりしているので決して邪魔なエピソードとは感じない。代わりに9年間で『進化』したゾンビたちがもはやゾンビでなくなっているところが残念ではあった。CG処理もイマイチ。

初め、ジャックの隣に1匹の犬と住む酒浸りのパトリックの存在がとても危うい存在に見えて不安感を煽られていたけれど、その印象も話が進むごとに薄れていく。
2件の間にある確執は単純な事柄ではないのだが、急ぎ過ぎず上手く進めていく印象。
この手のジャンルでは少し長い112分という時間を使って制作している甲斐もある。

しっかり作りこんだ映画で好感が持て、見終った時にドラマとしての余韻が残る。
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