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レディ・バードのcookieのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.0
同じく娘を育てたからか、母親寄りの視点で観ていた。
同性同士だと誤魔化しも見抜けてしまって厳しい目を向けたことや、私の価値観で期待をしたこと等、娘に対する自分を重ねてヒリヒリする部分も😟

思春期の主人公クリスティンに「もっと自分を大切に。自分は自分!」と声を掛けたくなる。
「人にこう見られたい」理想の自分とのギャップ。背伸びしたりカッコつけたり(←むしろカッコ悪い💦)。
名前まで嫌がって、両親は切なかっただろうな...😩

今まで鬱陶しく思っていたものに心動かされたり懐かしさを覚えたり、家族や友人と離れたニューヨークでの生活が自身を見直すきっかけに💫
見かけた教会にふらっと立ち寄るっていう流れ、いいな...🕍

立場が微妙で可哀想だけれど心優しい父親も大切な存在なのがわかるし、同性愛者の彼を最終的には否定しないところもいい!👍

一見して感じる家族関係の中に、人種差別問題も覗かせていた。

ああいうティモシー・シャラメも、やっぱり素敵😍

印象的だったのは、乗る人の関係性や運転者自身が滲み出ていた車中のシーン🚗
特に、空港で二人を降ろしてからの母親を観ていたらグッときた🥹
運転免許を持っていない私には、クリスティンの「今までとは違う景色に見えた」という感覚は羨ましかった✨

全体的に要素を詰め込みすぎている感があるけれど、それが日常ということなのだろう。

痛い主人公クリスティンをみていて思い起こしたのは「フランシス・ハ」。その5年後にグレタ・ガーウィグが自身の脚本でメガホンをとったのが本作だとわかって、妙に納得🎬
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