寝木裕和

レディ・バードの寝木裕和のレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
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なるほど、『フランシス・ハ』の、グレタ・ガーウィグ監督作品なのか… と、鑑賞後に知ったのだけど。(グレタ・ガーウィグは、『フランシス・ハ』で主演もしているが、脚本も書いている。)

作中、なんども風合いが似ているところがあったもので合点がいった。

しかしどちらも若き女性の青春物語… という意味では似た感触もあるのだけど、『レディバード』の方は、愛憎まみれながらも素直になれない母娘の繋がりを核に置いて進んでいくので、最後の娘から母へのメッセージのシーンは、否が応でも心にジンときてしまう。

10代後半の、純粋で儚くて傷つきやすい特別な時期の物語を、シアーシャ・ローナンの愛らしさとサクラメントの風景の美しさによって風味豊かに描いた作品。
寝木裕和

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