Lila

レディ・バードのLilaのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.2
「バービー」の反響あって、グレタガーウィグ作品が映画館で4ドル!ほぼ満席の会場で観ましたが、めちゃくちゃ良かった…見逃しててごめんなさい!特に女性には刺さる作品です。身に覚えしかない。

レディバードと名乗る思春期から本名を名乗れるようになっていく成長を描く物語。学校の友人関係、性事情、親子関係、あの特殊な脳内の忙しさは、まさに青春ですよね。

これよ、これこれ!って嬉しくなるくらい丁寧に描かれるキャラクターたち。ここ最近見ていた数本が雑だったので、骨董品のような作り込み方に触れて、心が落ち着きました。

主役のシアーシャ・ローナンの垢抜けなさが堪らない!!垢抜ける前の少女感が凄い!!存在感だけで成立させていたように思います。素晴らしい。

お母さん役は、ビッグバンセオリーのシェルドン母役としてしか知らなかったのですが、あの不機嫌さと不器用さを表すのにちょうどいい顔してて、とてもハマり役でした。そして、なんてったってお父さん!!お母さんが強烈なので、その傍らで見守る切なさと優しさ、完璧なキャスティングでした。

で、ティモシー・シャラメは美し過ぎないか?カフェの登場シーンは美し過ぎて、息飲んじゃいましたよ!主人公が恋をするのも無理はない。これぞ若さ故の恋、っていう説得力がえげつない。ティモシーだからこそでしたね。

その他最初の彼氏エリックとか、学校のお友達やお兄さん、そこらへん含めて、キャスティングが本当に良かったです。

ちなみにグレタとほぼ同年代なので、音楽のチョイスが絶妙過ぎてツボです。Dave Matthews Bandの「Crash into Me」は、まーーーーあの世代の高校生は全員大好きだったのですよ。青年の思春期が詰まってるような歌詞、ちょっと音楽好き感も出せて、ちょっと背伸びもできる、お手軽な、ちょうどいい、センス良いバンドの位置付けだったりもして。青春詰まりまくり過ぎて、何か若気のエキスが出てきそうなレベルの曲なんです。この絶妙なグレタの選曲に悶絶です!「バービー」のMatchbox20の「Push」もだいぶヤバかったけども!!
Lila

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