ばし

レディ・バードのばしのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.2
また新たな青春映画の傑作が出てきてしまった…!

少女が少し成長する一年間、大人になった自分からはよくある、よくあった出来事だけど彼女にとっては初めての出来事で、それが初々しくもあり、懐かしくもある
田舎というほど田舎じゃあないけど"ここではないどこか"を求めて都会へ憧れる様は初めてのセックスのようにやってみたらあっけなく、そして思っていたものとは違うものなんだけど、彼女の漠然とした鬱屈はすごくわかるし、だからこそ応援したくなる

また、親視点で見ると気持ちは大いにわかるんだけど経験則ゆえに余計なことを言ってしまう、自分にもどこか思っていたレールには乗れなかった記憶から幸せになってほしいと願い、アドバイスをしてしまう、言わずにはいられないんだけどうまく言葉にできない
それが書きなれない手紙っていうのに端的に表れていて、あの辺りはもう親としてはグッと来ざるを得なかった

あとバンドマンの薄っぺら表現もよかったし、ルーカスヘッジズもすっごい好きでいいやつ!親友もサイコーでいいキャラだったから主人公目線、主人公から見える部分でほとんど描かれているけど周りをとりまく人たちもすっごい魅力的でよかった!クイーンビーのあいつもいい所あったしね

見終わった後には「あいつ今でも元気にやってるかな」と思い出してしまう、それほど実在感のあるキャラだったし、普遍性のあるじんわりいい映画だったy
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