takeratta

四月は君の嘘のtakerattaのネタバレレビュー・内容・結末

四月は君の嘘(2016年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

2016年作品 漫画原作の実写版
『君嘘』

--

舞台演奏が怖くなるは、演奏表現者あるある。

トラウマだったり、練習し過ぎだったり
理由は、人それぞれ色々。

映画は二人の高校生の男女、
バイオリニストのJK 宮園かをりと、

かつてピアニストを母にもち、神童と呼ばれた
男子高校生ピアニスト、有馬公生の
若き演奏家達の青春群像と、淡き恋の話し。

闘病からオペを選んだ、かをりから
二人でデートみたいに出掛けた時に買った、
桜色の便箋に書かれた、ラブレターに、
ささやかな「嘘」と告白がしたためられていた。


泣けてしまいました。

クラッシックはファン層が厚いので、
人気も分かる気がしました。

曲で、印象に残ったのは、自分はピアノは
3歳から11歳までレッスンして頂けて
その後は我流だけで、弦楽器はからきし弾けないけれど、
クライスラー作曲の三部作のひとつ、
「愛の悲しみ」は、聴き覚えがあって、
楽しめました。

ピアノとバイオリンのための曲なので、
バイオリニスト出てこないの?!とね
焦りましたが、ほぅ〜とね。
そこは、観て楽しんで頂ける感じ。

倍音演奏の、フラジョレットなど、
バイオリニストの必ず通る曲でもあるので
知っていたのかもしれないですね。

管楽器だと倍音は、テナーサックスしか
練習した事ないけど、フラジョレットとは呼ばず

主にジャズやフュージョンの世界の演奏法では
ハーモニクス奏法と呼ばれます。
(ギターもベースもハーモニクス奏法かな)

声楽なら、ハーモニクスとは少し違うけれど
ファルセットを使った高音にあたるもの。


マウスピースと、リードという振動する
うた口を吹きながら、
口周りの筋肉(アンブッシュア)で
強めに噛み、①倍音出し、
更にそれを、サックスの筒の部分で共鳴させ
②倍音出し

もうちょっと練習拡張すると、
自分ののどを太めに開き、胸と喉の上半身の身体で、更に③倍音出しと、

それ管楽器って単音楽器であって、

ピアノじゃないし、バイオリンでもないので和音が出せない。

出ないものを、出しちゃうというね、笑
練習の虫とか揶揄されてたなぁ。苦笑

そんなで、ジャズにどハマりしてた、
高校生のブラバン時代を思い出しました。

交錯する想いや、近づきたいのにわがままに
なっちゃう、若い時の、心の揺らぎのような中で
自分のあるべき姿を、つかもうとする
二人の姿に、胸を打たれます。

お勧めしたい一作です。
^ - ^)ノ

-------
原作漫画は、
2012年度マンガ大賞ノミネート。
2013年、講談社漫画賞少年部門受賞。

ノベライズ化、TVアニメ化を経て
実写映画化。
更に舞台演劇になり、各地でコンサートも開催。


原作 - 新川直司『四月は君の嘘』(講談社刊)
監督 - 新城毅彦
脚本 - 龍居由佳里
製作 - 石原隆、古川公平、市川南
プロデューサー - 上原寿一、八尾香澄

音楽 - 吉俣良
主題歌 - いきものがかり「ラストシーン」
挿入歌 - wacci「君なんだよ」

撮影 - 小宮山充
美術 - 磯田典宏
編集 - 穂垣順之助
製作 - フジテレビジョン、講談社、東宝
企画・製作幹事 - フジテレビジョン
制作プロダクション - C&Iエンタテインメント
配給 - 東宝

興行収入 : 14億2,000万円
takeratta

takeratta