かめしゃん

シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺したのかめしゃんのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ無しで本編を観てからどうぞ

メモ

パッケージどうにかならんのか

TOWN OF ORANGE TOWN

「私を信じてないでしょ」
「誰もデブを信じない」
「特にあなたみたいな人は」

○関係性が複雑なため自分が理解するためのメモ(以下ネタバレ)

・母親 アリスが自分に似ていない為か、露骨に愛していない(若しくは逆に過干渉過ぎる)態度を取る。(精神的虐待) しかし自分はアリスを愛しているという自己暗示にも掛かっている 若しくは手に負えないと諦めてしまっている
・母親が他人のロニーをあからさまに愛するので、アリスはロニーのことが嫌い
・ロニーに執心する母親の愛情を、ロニーは感じていたと思う
・ロニーがアリスの言うことに従ってしまう心理は、アリスの洗脳のなせる業なのか その時点ではロニーは子供であり善悪を判断するだけの成熟さ足りてなかったか 結果的にロニーはアリスの思惑通りに動いた 

・アリスは母親の教育の犠牲者 アリスは、母親に気に入られているロニーを少年院に入れさせたかった
・アリスは、ロニーに指示し、子供を誘拐させ(ここら辺はロニーに落ち度がある)、しかしロニーは途中で辞めたがったが結果的に殺させたか若しくは衰弱死させた(画面が暗いのと状況もよくわからなかった)
・母親は、ロニーだけでなく、アリスも少年院に入れさせることを決意し、アリバイ崩し工作に加担していた(アリスとロニーをおそらく公平に考えている?)

・第二の誘拐の顛末は母親が解説する母親のアリスに対する愛情の在り方がここで判明する 
・警察が「アリスが犯行に関わっていると断定した根拠」がよくわからなかった 
・少年院時代のロニーの素行と、アリスの性的奔放さ、妊娠の事実だけだった(様に自分は思った)
よくわからなかったが、アリスと母親は突然自供を始めた(様に自分は思った)

・司法取引の内容がいまいち把握できなかった が、物的証拠がないことと、自供しか子供を助ける道が他にないので、自供することで母親とアリスの罪を不問とした?(と自分は理解した)

・ロニーのラストは、ロニーがどのような苦しみを抱えていたのか、自分には全てをはかりきれないものであった
・どちらかと言うと、程度の差と言ってしまったら良くないが、ロニーはその時点ではちょっと分別の足りてない子供、ぐらいのことだったのかもしれ ない 成長して自分の為した過去の罪に耐えられなくなったのだろうと思う

(母親とアリス) ⇔ (ロニー)
・母親とアリスにとっては、善悪の認識が自意識の中で完全に独立して存在しており、自他境界はかなり曖昧で、独自の価値基準で世界を構成し直してしまう 罪の意識は無い
・ロニーは、他人と折り合いをつけるのが難しい特性を持っているが、善悪の認識は警察官と話が噛み合っている(様に自分には思えた) だからこそ自分の罪を認識することが出来てしまうので苦しんでしまう

ずっとアリスとロニーは姉妹だと勘違いして観ていた
離婚して親権が無いのだと理解してしまっていた(そう勘違いするぐらい母親のロニーに対する執心がすごい)

まとめ
母親のロニーに対する博愛にも似た精神は、ロニーの周囲の環境の中で唯一もたらされた優しさであって、寧ろ我々が属している社会の残酷さを表しているとも言える 社会は思考停止ではみ出し者を包摂せず、排除することで秩序を守るように機能する 
ほんとうに異常なのはどちらか、という問いがあると思う
しかし、実子のアリスよりもロニーに価値を見出して優遇する態度は問題と思う
かめしゃん

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