はま

シークレット・デイ あの日、少女たちは赤ん坊を殺したのはまのレビュー・感想・評価

3.3
アイメイクがだんだん真っ黒になっているダコタちゃんがガッツリ少年院行きの犯罪者を演じてしまいました。
(どのメイクでも可愛いけどね!)

ここではあまり評判良くないみたいですが、私は好きなタイプの映画でした。
事件が起こって、警察もいて、犯人もいて、真実はとてもインパクトのあるものだったけど、観終わってみるととても静かな映画。

【11歳の少女ロニーとアリスが起こした誘拐事件。2人は7年の刑期を終え出所するが、そこでまた新たな誘拐事件が発生し…】

卑屈の負の連鎖、みたいな、現代で起こり得る悲しいお話とも捉えれるかも。
それに、「偏見」も現代が抱える大きな問題ですなー。

とにかくロニーとアリスの2人の関係が上手く言い表せない。そしてその言い表せない部分こそがこの映画の核心でもある。
…とってもレビューが難しいです←

アリスは小さい頃からふとっちょで、でもその自覚はあって、今の自分を変えたいと思っている。
でも実際には「変わるわけない」と放棄していて… そうして知らず知らずのうちに「偏屈のかたまり」が育っていくんだと思うとちょっと怖かった。

それに、アリスの「どうせ細くて可愛い女の子の言うことは信じて、デブの言うことは信じられないのよ」っていうセリフが印象深い…

この映画を観ながら、真実はあーだこーだと考えていたけど、確かにその中には「どうせコイツだろ」みたいな偏見があることに気付いたから。
(私が"細くて可愛い"ダコタちゃん好きなのもあるけど☺️)

若干話が無理やりだったり、キャラの出し方が下手くそだったりと、確かに残念な部分は多いんですが(笑)…
寂れた田舎の雰囲気とか、現代っ子の「言葉ではない」嫌〜な感じがヒシヒシ伝わってきて、ウワァってなりながら最後まで観ちゃうやつでした。
はま

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