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夏の夜の夢のRIOのレビュー・感想・評価

夏の夜の夢(2014年製作の映画)
4.5
目が醒めてしまえば夏の夜の夢

アテネの森にはたくさんの妖精たちが棲んでいる

舞台で大きな役割を持っていた大きく波を打つ白い布はとんでもない表情を表す
シェイクスピアの戯曲をテイモアが視覚的に奥行きのある舞台を感動的な余韻を残していった

映画と言っても俳優たちが舞台に立ち演技をする 流れるように場面が動き 風や溢れる光を絶妙な位置でのカメラワークでそのまま舞台を撮影されてました
着ている服を剥ぎ取って枕投げ大会になっていったり設定になっていた筈の時代と現代がセンス良く融合していたのは監督の豊かな感性に気持ちを委ねられました

絶対に観たいと誘われた狼の頭を被った奇妙な少女の姿も象徴的です
大概に感じてきたシェイクスピアの台詞と演技のちぐはぐな聞く違和感もなく 言葉の美しさに感動しました

西の丘に咲く白い花の上に落ちた1本の矢
キューピッドが女王を目掛けて放った矢の傷を受け紫色になった
その花の魔力に翻弄される4人の男女

魔法がかけられた美しい幻想的な青の空間は無限に広がっていた
感動なのかエネルギーに圧倒されたのか胸に込み上げてくるものがありました
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