矢野竜子

プレイの矢野竜子のレビュー・感想・評価

プレイ(2011年製作の映画)
3.1
「弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者を叩く」(by真島昌利)
的な感じでその様子を傍観者的視点でFIXで長回しで描く。
この覗き見しているような悪趣味な感じがこの監督らしい。
最初はまさかのモール映画かと思って心躍ったが
どっちかというと列車映画だった。
社会からあぶれたものたち(=子供)の弱肉強食な社会は
極めて原始的でずるくて強いものたちが生き残る。
原始的だからこそ脱糞とか描いたんだろうか。知らんけど。
子供に対して親身になってくれるような大人は一切おらず
子供と大人の境界線が交わることはない。
それぞれ子供、大人としてもはや別の世界を生きている。