移民少年の犯罪グループにロックオンされた少年たちが、移民少年たちの巧みな罠で追い込まれていく心理を写すスウェーデン映画。
ちょっと異色で、ある意味とてもおもしろいのだが、後味はかなり悪い。
カメラ、ほぼ固定。感情の無い傍観者の目線を表現しているのか。それとも、フレーム内のどこに焦点を合わせるかは観る側に委ね、フレーム外の写っていない部分への想像を誘い、この映画に対する能動的な関わりを求めているのか。
罰金のシーンは、極限の心理と共に、スウェーデンが抱える社会問題を表現していて、この映画を象徴しているように感じた。
スウェーデン映画祭にて。
スウェーデンの社会問題について軽く予習してから観ることをオススメします。
映画祭主催者によると、同じ監督の『フレンチアルプスで起きたこと』を先に観ると、より楽しめるそうです。
ああ、ゆりかごの意味が分からない。