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プレイ
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目次

プレイの作品紹介

プレイのあらすじ

スウェーデン第2の都市、ヨーテボリの⼤型ショッピングモール。複数の⿊⼈の少年たちがたむろしている。彼らは視線の先に、買い物中の⽩⼈の少年たちを⾒据える。⿊⼈の少年たちは⽩⼈の少年たちに付きまとい始め、やがて携帯を⾒せろと話しかけ、盗まれた携帯ではないかといいがかりを付けて⽩⼈の少年たちを⾃分たちのペースに巻き込んでいく。暴⼒は使わず、「良い刑事/悪い刑事」的に役割を分担しながら、相⼿を追い詰める窃盗⾏為は続き、やがて新たなターゲットが狙われる。かくして⽩⼈少年とアジア系少年からなる3⼈組の悪夢の1⽇が始まる…。

プレイの監督

プレイの出演者

原題
Play
製作年
2011年
製作国
スウェーデンフランスデンマーク
上映時間
125分

『プレイ』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

4.1
私とてかつてはふと気を抜こうものなら突如先輩から「何調子こいてんだ」のマジックワードが飛び出すくらいには治安の悪い環境で中学時代を過ごした為、確かにトラウマと呼ぶべき感情も持ち合わせながら同時に世の中には天敵と呼ぶべき存在が多数いる事を認識しながらここまで大きくなりました。が、世の中にはそうで無い人間も多々いる様で、それこそ最近は子供を上手にしばき倒せ…叱る事の出来ない大人が増えたせいか、もしくはスマホ画面以上の視野が欠如したそれ以外の世界には興味関心心当たりの無い人間が増えたせいか、クソガキと呼称すべきクソガキやクソガキのまま身体だけは巨大化していったのだなと思われる人間が増えた様に感じる。まぁこの映画の中のしばき倒しはそのやり方こそちょっと違うと思うが、人間死ぬ迄に一度くらいはゲロ吐くくらい他人に怒られるべきだと思うし、少なくとも人として生きていく上で恐怖と言うのは身を引き締める為に必要なスパイスとして小さじ2杯くらいは振りかけられるべきなんじゃないかと思っている。実際の事件を元にという事で、マイノリティに容易く声をかけられない風潮の醸成や傍観以上の事が出来ない大人への批判は色濃く出ているが、それ以上にホモソのどうしようも無さと言うのも上手に描かれていたと思う(腕立て伏せのくだり、ママの手伝いに帰るメンバーをフルボッコにするくだりなど)、ポリコレを武器に切り取りだけで喚き出すリベラルに笑う。警察が全く姿を現さないのはリアルなのかどうなのか判断つかないが、警察は事件にしない為にも存在している権力機構だと思うからバシバシ呼ぶべき。とりあえず世の中から回転寿司屋や牛丼屋でちょける馬鹿がいなくなります様にと…そんな事よりも「いじめ」がちゃんとした「罪」へと変換される世の中になります様にと思わずにはいられなかった。ナイス胸糞、これくらい謙虚な作風を貫いて欲しかった。
fujisan

fujisanの感想・評価

3.5
監督の才能を感じた映画でした。

「フレンチアルプスで起きたこと」「ザ・スクエア」「逆転のトライアングル」と、”気まずい映画”を撮り続けているリューベン・オストルンド監督。

これらの前に撮られた作品が、この「PLAY」で、2011年製作の映画。

初期の作品なりの荒削りな印象を受けましたが、監督がやりたいことの本質、最新作「逆転のトライアングル」まで一貫している考え方の「軸」を感じることができました。


■ 話の流れと作風
映画はショッピングモールから始まり、黒人の少年たちがアジア系・白人の少年たち三人に因縁をつけ、携帯電話を奪おうとします。

手法は典型的な「良い警官/悪い警官」の手法。暴力的に接する集団の中で、一人だけがアジア系の少年達に対して優しい。「お前らは悪くない。俺が話をつけてあげるから」と優しい声を掛けますが、そもそも全て申合せ済みのグルです。

アジア系の少年たちは、なんとか逃げようとし、道行く中で様々な大人に助けを求めますが、関わりたくないっていうのと、そもそも子どもたちの問題でしょってことで、相手にしません。

そんな中で事態は段々とエスカレートしていき、次第に「大人たち」も無関心ではいられなくなってくる・・という流れ。

雰囲気的には「ザ・スクエア」をもっとリアルに、救いようのない形で描いています。


■ 考察
この作品では、少年グループ同士のいざこざを通して、移民問題や格差、人々の無関心にフォーカスを当てています。

映像的にも、客観的な(傍観者的な)視点を貫いているところが特徴。

冒頭ショッピングモールでのもめ事も、少年たちの視点からではなく、屋内監視カメラからの俯瞰映像のような形で淡々と映し続けます。

この映画、そもそも主役がいないこともあって当事者たちの主観に立つことは最後までなく、まるで人間観察の記録映像のような映像で「あなたがそこにいたらどうしますか?」を問いかけてくるようです。


■ この4作から見えたこと

4作に通じるのは、どれも後味の悪い終わり方をすることで、それは「簡単な解決策はないんだよ」ということなのかも。あえて分かりにくいエンディングにすることで、観た人それぞれに解決策を考えさせるスタンスを貫いているのかなと思います。

この荒削りな作品が監督の伝えたいことの骨子で、

ここからどうやったら大衆に受け入れてもらえるか、賞レースに勝てるか、興行収入が挙げられるかっていう観点で”肉付け”していって、三作ができてきたのかな、と思いました。


余談:
ほかにも何本か観たい映画があったので、配信サービスJAIHOに登録して視聴しましたが、結構面白いです。NETFLIXやAmazon Prime Videoがシネコンだとしたら、こちらは徹底的にミニシアター系ですね。

数ヶ月間は、色々観てみようと思います。




2023年 Mark!した映画:125本
うち、4以上を付けたのは16本 → プロフィールに書きました
最新作『逆転のトライアングル』のリューベン・オストルンド監督の2011年の作品をJAIHOにて初鑑賞しました。

黒人の少年グループの窃盗行為と狙われた白人とアジア人少年3人組の顛末を描く作品。

大変面白かったです。
同監督の『ザ・スクエア 思いやりの聖域』にあるアートに関心のある人とない人の線引きのような感覚が、今作では少年たちだけのルールや世界観や危機感に対して、外側から見た視点として、他者や大人たちがどこまで無関心でいて、どこから介入するのかというボーダーラインの揺れを描いていて、その奥にアフリカ系移民の問題もあって、そこへの関心無関心さもあって、そういう多角的な目線を主に定点カメラのような配置で、他者を演出しているのが、大変良かったです。

移民を受け入れている以上、尊重すべき存在でありながら、できれば関わりたくはないような立ち位置、単なる遊びのように見える中にある犯罪に、どこまで大人が介入していくかの描き分けがされていて、立場によってそれが正しいとも正しくないと言えないモヤモヤを残している演出があって、これがすべてシナリオ通りの演出だとしてら、かなり計算された物語だと感じました。

後味が悪いところもありますが、ラストシーンに少し救いがあって、安心しました。

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