最初から最後まで緩急のつけ方が見事でおもしろかった。冒頭10分の展開の早さで、あっという間に違う場所（世界）へ飛躍するのが気持ち良い。
複雑なストーリーではないし、脚本も特別緻密というわけではないけれど、もう、とにかく、ファン・ジョンミンがいい。改めて彼の演技の幅広さに感心する。
しかも、何を演じてもファン・ジョンミン。というのではなく、常にそのキャラクターが持つ要素や魅力が、最大限に引き出されていて、凄いなーと思う。
そして、今回、素顔（？）をまじまじと見て、今更だけど、めちゃくちゃハンサムで、スタイル抜群で、心根が良い。大人であんなにフットワークの軽い、履き古したスニーカーが似合う人は、そういない。なんでこんなに素敵なんだろう。
（ただ、妻役のチン・ギョンが如何にも美人タイプだから、この設定が違ったら、また趣のある味わいがあったかも、と感じてしまった）
軽めでコメディタッチかと思いきや、バイオレンス、格闘、カーアクションなどの本気度はさすが。ラストのシークエンスの"公衆"の使い方もセンスがいい。
御曹司のユ・アインも、チーム長のオ・ダルスも良かった。
