片腕ファルコン

ライブハウス レクイエムの片腕ファルコンのレビュー・感想・評価

ライブハウス レクイエム(2016年製作の映画)
3.7
ムージックラボ2015の作品はリアルタイムでは1本しか見てなくてその『劇場版 復讐のドミノマスク』って映画が素晴らしく、なぜ準優勝なんだと嘆いたものだ。
がしかし、今年になってグランプリ作『いいにおいのする映画』を見たら確かに面白くグランプリで間違いないかも、なった。
がしかし、その後見た『101回目のベッド・イン』って映画のインパクトが凄まじく、これこそが真のグランプリではないかと混乱し始めた。

がしかし!!!!
全て僅差ではありますが優勝はコレでした。
『ライブハウス レクイエム』

地方のライブハウスのオーナー(オバサン)が余命1ヶ月と知り借金返済も兼ねて1ヶ月後にライブハウスを閉める事に。1ヶ月後、亡くなったオーナーの追悼を込めて最後のライブイベントが始まるというお話。

悔しいけども、気づいたら泣いてましたわよ。

いや、『サイタマノラッパー』の二番煎じである事は間違いないし、登場するバンドや歌手が本物ではなくて役者がほとんどなので素人感がハンパないのですが…何か作りがウマイ。。松本卓也監督恐るべし。元芸人らしい。

色んなバンドたちがパフォーマンス中、回想シーンに入り、オーナーとの思い出が描かれる訳ですが、バンドマンたちのセリフが痛い訳ですよ!「お前にロックンロールの何が分かんだよ!」とか。そこでオーナーが「ロックとかいう言葉で誤魔化してんじゃないよ!足元見ろ!お前たちは岩(ロック)だ」とか叱ってバンドマンを黙らすんですよ。カッコいいのよ。

で、4年間ライブハウスで働いてた勘違いラッパー(何故かカラテカ入江を思い出します)がやってくれます。

インディー映画ならでは良いオチ。

うん、やっぱりムージックラボ2015はコレが優勝だ!そしてレベルが高い年だったんですねぇ~。