くわまんG

ラブ・アゲインのくわまんGのレビュー・感想・評価

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)
2.5
あらすじ:諦めなければ運命の人と結ばれるかもよ?諦めたら絶対に結ばれないけどね。

浮気妻に離婚言い渡されたから腹いせにヤリチン男として生まれ変わったけど、気持ちは晴れなくて…というお話。

好きな人の家族が大嫌いなアイツで…系のコメディ群像劇。互いの事情を知らぬまま、訳あり傷ありの男女が一堂に会してワチャワチャ取っ組み合いするところは笑った。

でも、「他の魅力的な異性よりやっぱり貴方にキュンキュンする」なんて心持ちが復縁のきっかけになるのは、せいぜい婚前まで。恋愛感情じゃ結婚生活は運営できないので、この映画には結婚の現実が微塵も含まれてないと言わざるを得ない。

それと、確かに諦めないことは大切だけど、当然ながら恋愛には相性があるので、「(少なくとも今)自分はこの人と一緒に幸せにはなれない」ことを悟って相手を解放してあげないと、ストーカーになる。ロビーのように。

あと、JKが垢臭い童貞中坊のほっぺにチューなんて、地球が三回壊れても起こらないし、ましてやヌード写真など渡さない。ていうか、そんなの渡されたら逆にプライドズタズタだろう。

そもそも、夫がダサいという理由だけで浮気したエミリーが、謝罪も無しにハッピーエンドを迎えるのがご都合過ぎる。

口当たりのいい幻想しか起こらない、現実に還元できる要素が皆無なメルヘン映画。豪華キャストの演技や構成は巧いのに、中身が浅薄で残念。