ハレルヤ

ワンダーランド駅でのハレルヤのレビュー・感想・評価

ワンダーランド駅で(1998年製作の映画)
3.6
彼氏に振られたばかりの看護師エリン。海洋生物学者を目指して日々勉強している配管工のアラン。2人の共通点はワンダーランド駅行きの通勤電車。お互い気付きそうで気付かない。何度もすれ違う2人の行方を描いたラブストーリー。

ボサノバの音楽が全編彩り、ゆっくりと時間が流れるように物語が進みます。なので恋愛ものとしての雰囲気は最高レベル。1時間半くらいの時間もちょうど良い感じ。

なかなか出会わないメインのお二人。エレンの物語とアランの物語が交互に描かれて時にすれ違う。トム・ハンクス主演の「めぐり逢えたら」のようで設定自体には面白味がありました。

ただエレンのキャラがあまり好きじゃない。どこか他人に対して上から目線的な感じがあるし、あのブラジル人の男性もラスト振り回されて可哀想でした。劇中では結果オーライ的な感じで収めてはいましたが。

その一方のアランの配管工をしながら自分の夢を追い続ける姿勢は好感がもてました。彼の方は素直に応援したくなるキャラクターでしたね。

あとタイトルも半分詐欺。電車や駅が多くクローズアップされるかと思いきや最初と最後だけ(笑)電車絡みのラブストーリーを想像してたら肩透かし間違いないです。

色々マイナス点もあった作品でしたが、お洒落な作風に助けられている感がありましたね。あと脇役ですがエレンの元彼役にフィリップ・シーモア・ホフマンが出ているので、そこはちょっとした注目ポイント。
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