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ワンダーランド駅でのmoのレビュー・感想・評価

ワンダーランド駅で(1998年製作の映画)
5.0

『男と女がどうやって出会うかは問題じゃないの。
本当の神秘はそのあとよ。
出会った後で二人の関係が長続きするところが神秘なの』


個人的にすごく好きな雰囲気で心に響くものがあったので★5評価します。


同じルートで通勤している看護師のエリンと配管工のアラン。
物語は二人の視点で男女の恋愛感や哲学的な考えまで踏み込んで進んでいきます。
駅で、水族館で、カフェで…
いつもどこかですれ違うのに、なかなか出会えない二人が出会うまでを描いた斬新なラブストーリー。



この作品好きだなぁ!!!
始終流れてるボサノバが心地いいし、一言一言を心に刻みたくなります。


「目まぐるしい世界から遥か遠く離れ、忙しさや虚しい快楽を忘れ去る…
孤独とは、なんて優雅で穏やかだろう」


”女性の幸せは家庭にある”と言われがちな世の中、特に女性は歳を重ねるにつれ妥協して、依存して、手っ取り早く幸福を得ようと焦りがちになります。

しかし成長できるチャンスとは、独りのときにも平等に訪れるもの。

独りでしか出来ないこと、独りでしか学べないこと、独りでしか感じられない気持ち…
独りを怖れるのではなく、いつか出会う”偶然”を”神秘”に変えられる力を、独りのときこそ養うのだと思えば気持ちも軽くなるから不思議です。


「本は何も読まずに閉じるもんじゃないよ。
一文でも一語でもいいから読んでごらんなさい。
きっと意味がある」


偶然開いた本に必ず意味があるように、偶然起こった出来事、偶然行き着いた場所にも必ず意味がある。
毎日、意味のある行動の先に、意味のある出会いがあるのだとしたら…
恋とは、独りのときから始まってるのかもしれません。


最近は私生活がゴタゴタしていたこともあり、とっても癒されて背中を押された気分です。
失恋した人には是非ともお勧めしたい。笑

派手ではないけれど、じんわり胸に広がるような魅力がある作品でした。



そしてとにかくエリンが煙草を吸う姿が色気があって素敵なのです、、
あんな女性に、、いつか、、、なりたい、、、!
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