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犬に名前をつける日のuchiのレビュー・感想・評価

犬に名前をつける日(2015年製作の映画)
3.9
 ひさびさ、みんかい❓参加させていただきました。

 一部の心無い飼い主により、悲惨な最期を迎える事になってしまう犬や猫。
 また、一匹でも多くその命を救おうとする人達。ドキュメンタリー映像の中に辛辣に映し出されています。
  
 今はペットを飼える環境になく寂しい限りですが、当時実家にいた頃はワンコいるのが当たり前の生活でした。
 もちろん、ワンコ好きです。
 そんな私としては、本作に登場するボランティアの方々の活動に頭が下がると同時に行政指導を含めた法的な縛りを強化するなど、より加速度的な改善を願うばかりです。

 我が家に最初のワンコが来たのは小学校3年生の頃(はるか大昔です)
犬種は当時母親が好きだった「名犬ラッシー」からコリーを考えたようですが、大型犬は近所への配慮や育てる大変さからちょっと小型のシェトランドシープドックに。
 初対面の時の嬉しさ今でも覚えています。
当然のようにラッシーと名付け楽しい日々でしたが、なんと盗難…。
 その後、ラッキー、ララァ、ララァ2
アイ、マーニと六匹のワンコと一緒でした。残念ながら異物を食べてしまい病死してしまったララァ以外は皆長生きしてくれました。ラッキーとララァ2は我が家で2回子供が産まれアイは2回目の子供です。一度に五匹くらい産まれたのですが、可愛すぎて1番不器用そうな子を飼うことに、目がとっても綺麗だった事からアイと言う名前にしました。
 3匹一緒の時はそれはそれ賑やかで楽しかったです。マーニーが来た頃はすぐ私が実家を出たため一緒の時間は少なかったですが、
帰るたび飛びつきながら喜んでじやれる姿がめちゃくちゃ可愛かったです。

 ワンコの感情表現は実に素直です。(多分他の動物も同じ)純粋だからだと思います。
そして目に表現を感じます。特に悲しい時は悲しい目をしている。
 私の母は他界していますが、最期家に連れて来た時に、動かない母の横で落ち着かない様子で座っていたマーニーの悲しげな目と
本作の最終処理室に入れられたワンコの目がダブって見えました。
 今、起きている事、これから起きる事、
雰囲気からかワンコは敏感に分かっていると思います。

 多分、捨てられるときも同じ目をしてると
思う。

 ペットてなんだろう?命を買うてなんだろう?改めて考えました。

 子供の頃は可愛いけど大人になると世話が大変だが大丈夫か?最初に私が注意を受けた言葉です。大人になるといろいろ覚えたり、いる時間と共に愛情が倍増したりで、より可愛かったですが。
 実はペットを飼うって、車や家を買うくらいの長期プランに組み込まないとダメですよね?
 犬やネコを捨てる人はきっとそれなりの理由、理屈を言うと思います。
 身辺や金銭に変化があった時とかに…。
「しょうがなく…」命の対価としてはあまりに勝手で無責任…。

 また、ペット産業の規制も調べてみたくなりました。劣悪なブリダーをなんとかしないと…。繁殖屋と呼ばれた彼らには命なんて概念なく物でしかない…。
 商売的には不良在庫や在庫過多は消化していかないと経営は成り立ちませんが、命と物を同価値とし同じ論法にするのは規制がないと。立ち入り調査などの必要感じます。

 ワンコ達には不便な一面はありますが、所有者が分かるようなマイクロチップも考えても良いかも知れません。生命の破棄について罰則を設けて追跡できるようになれば、心なき人達の抑止になるかも。

 とにかく、一部の消費者と劣悪なブリーダーに対しては、私達が普通に持つ感情やヒューマニズムは通用しないと強く実感しました
悲しい話です。

 ボランティアの方達の懸命な努力で処理される動物達は減少傾向にあるようですが、
0にしたいですね。
 命の尊さをリアルに実感できる作品でした

 ジョニーさんkahoさん
ご一緒させていただいた皆さんありがとうございました。
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