めめ

犬に名前をつける日のめめのレビュー・感想・評価

犬に名前をつける日(2015年製作の映画)
4.5
愛犬を病気で亡くしたディレクターが、保護施設やシェルターを訪ね、犬猫の命についての映画を撮るドキュメンタリードラマ。これは小学校高学年・中学校くらいで授業の教材として使った方がいい気がするドキュメンタリー。YouTuberのやらせアニマルレスキュー動画とは違います。
ドラマパートもあり、ディレクター役を小林聡美さんが演じているが、取材パートの彼女の顔を見たら演技以上に、この議題に向き合っていることが分かる。
捨てられ保健所に運ばれてきた犬、殺処分が決まった犬たちの顔、酷使され子宮がボロボロになり、自分を守るために感情を無くした繁殖犬、東日本大震災で置き去りにされたペットたちや牛、悪質ブリーダーの劣悪な環境で生活している犬、、登場する全ての犬猫が本当に可愛くて涙が出てしまいました。
保護団体の方たちが殺処分される前に引き取り、施設で世話をしてくれて命が繋がっているけれど、何百頭という犬や猫が狭い場所でタコ部屋のように生きるのはやっぱりおかしい。やはり、何万年も人間の友達として過ごしてきた犬は、ひとつの家庭に引き取られ、家族として愛されるべきです。
命に値段をつけて売り買いする権利が私たち人間に果たしてあるのでしょうか。殺処分が決まった子達が入れられるスペースにいた犬の顔が忘れられず涙が出てきてしまいます
-寿命で死ぬのはいいけれど、ガス室に入れられ殺されるのは絶対におかしい。
映画のラストには、ウルフルズの「泣けてくる」をバックに、作品に登場した保護犬の新しい家族が紹介されます。この地球に産まれたすべての動物が幸せになれますように。
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