盆栽

残酷で異常の盆栽のレビュー・感想・評価

残酷で異常(2014年製作の映画)
3.4
安心するまで懺悔せよ


 前情報一切無しで観ることをオススメするB級?スリラー映画。愛する妻を誤って殺してしまった主人公が謎の施設に送られ、罪を認めるまで繰り返させる、という物語。

 類としてはループ系です。ループ系は毎回毎回変化があれば既視感に襲われることなく観続けられますが、ちょっと見方を変えただけの変化だと退屈な作品だと感じせざるを得ません。ですが、本作は後者の変化に近いですが全く退屈さを感じずに観続けられました。
恐らくユーモア溢れる作風に、そこまで深掘りはしていない脚本が丁度いいラインを攻め続けたのかな、と。

 あまり語るとネタバレになってしまうので書けませんが、ラストがかなり弱い。個人的にループ映画は最終的に強いインパクトを残さないと観客の心に残らないと思っています。なので、もうちょっと伏線を至る所に散りばめて、ラストでどんでん返し展開を用意してくれたらもっと良い作品になったと思います。

 結論としては面白いです。ただちょっと惜しい。それでも、今まで観たことがない新境地のループ映画でした。楽しめたので良き良き。
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