このレビューはネタバレを含みます
蜘蛛の糸にバタフライエフェクトとメメントのエッセンスを垂らしたような作品。
前半で大きな木が意味深な感じで映るが、後半で意味がわかってスッキリ。
キリスト教を信仰しているひとが多い国ならではの描かれ方。EGO(自殺)が他人を殺すより、悪だと描かれているところが特に。
邦題である残酷で異常は、原題「Cruel & Unusual」をそのまま訳したものらしい。罪に対して異常なほど残酷な罰、この映画そのもの。
部屋番号7734は逆にすると、電卓式の数字表示でhELLらしい。地獄。
エドガーの家のドアには中国語?の掛け軸が飾られているところは疑問。
妻のメイロンは、息子から見て叔父がミンドロ島で畑の働き手が...と言っていたところからフィリピン人?
ドリスはエドガーによって救われたが、
あのグループに戻ったエドガーは子ども殺しの男にバイ菌扱いされている。
うーん、子ども殺しの男や両親殺しの男の子には妻殺しのエドガーの記憶が無いのか? そこはもやもやする。
最後に出てきたガレージの男性が、ドリスにとってのエドガーの役割を担うのか?
妻と連れ子を自由にし、さらに自分の本当の気持ちに気づき、自信に溢れているエドガー。
観賞後は妙な爽やかさがあった。