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マッチ売りの少女のMoviePANDAのレビュー・感想・評価

マッチ売りの少女(2006年製作の映画)
3.5
『儚き、聖夜の灯火🕯️』

誰もが知るあまりに有名なせつなきお話を、5分少々でなおかつ一切セリフの無い音楽劇にディズニーが仕立て直したショートフィルムです🎥

向かいのお店には、楽しい聖夜を過ごすべくプレゼント🎁を抱えた家族の姿。くつしたさえも履いていない足と、マッチを差し出しても誰にも相手にされないその小さな手はかじかんでいます❄️あまりの寒さに耐えきれず、そして、叶わぬ家族との温もりを想い、ついに売り物であるマッチを擦る少女。聖なる夜に小さく灯る火🕯️は、少女の目に何を映したのか?

最新の技術を取り入れ、名作に新しい命を吹き込み、“継承”もしていくディズニーの製作スタンスは率直に素晴らしいなと思わされます。ディズニーと言えば夢と魔法の国ですが、この物語で展開される魔法はあまりに美しく、せつなかった(・・、)

寒さを演出する前半のモノトーンと、灯火により展開される暖色の対比が効果的で、悲劇の中だからこそ、より心に残る“しあわせ”というものが、胸を締め付けるのでした。
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