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マイラティマのkissenger800のレビュー・感想・評価

マイラティマ(2012年製作の映画)
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俳優出身の監督が撮りたがるやつなあ。という感想が真っ先に出てしまうのは、太宰治で俺たちにはお馴染みクズ男物語。って要約からハミ出るところにこそ透かしで入るべき署名が、なんだかボヤっとしてるから(=ボヤっとしたクレーム)。

キミが撮りたかった物語は分かった、テーマはすごく良い。でも、作品より監督としてのエゴのレイヤーのほうが上に配置されていませんか。そういう空気をものすごく敏感に察知するんですよね、単なる観客の俺たち。

……ものすごく悪口を書いた気がしないでもないですが、これから長編を何本か撮ったら誰もが納得できる作品が出来る気もしたので、また監督してくれよユ・ジテ。

※そう考えるとキム・ユンソク初監督作がアートに流れずエンターテイメントとのバランス良く結実してるの、たいしたものだな。深く考えてそうなったわけではたぶんないところも(=言いがかり)。
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