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年下のひとのkatomのレビュー・感想・評価

年下のひと(1999年製作の映画)
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19世紀フランスを生きた作家ジョルジュ・サンドと詩人アルフレッド・ミュッセの恋愛映画。

ジョルジュ・サンドは一応伯爵夫人なのだがショパンとかリストとか色んな著名人と愛人関係にあった恋多き女。ミュッセもそのうちの一人である。誰にも所有されまいという自立した生き方が最高にクールで当時にしては前衛的だ。

また、ここは解釈分かれると思うが、「本を書く」「絵を描く」といった行為を「消費」としてこの映画をみると、ミュッセはジョルジュをスケッチしたがらなかったのに対しジョルジュはミュッセとの関係を本にしようとする訳でここに二人の間にある想いの差を感じずにはいられない。アルフレッドはジョルジュへの愛をいつも疑っていた。君は僕のことを愛していないだろう、と。ミュッセと過ごした時間が本当に大切なものであるならばそう簡単に消費して公に公開できるはずがないと思うのである。まあでもこんなこと言っといてなんだが調べたら実際はミュッセ、ジョルジュ失恋で自殺した訳じゃないみたいだしミュッセもジョルジュとの恋愛小説にしてるんだよなw

調べていたらどうやらジョルジュは、ミュッセ以外にも付き合っている男との恋愛を小説にしていて、男に合わせて作風が変わるらしいw あとどうでもいいけどブノワ・マジメルがまじでKing Gnuの常田w
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