ナツミオ

キャノンフィルムズ爆走風雲録のナツミオのレビュー・感想・評価

3.5
WOWOW録画鑑賞
"ハリウッドを変えた風雲児たちのイケイケ振り“

1980年代のハリウッドで勢力を急進させた独立系(インディペンデント)映画会社が、メナハム・ゴーランとヨーラム・グローバスが率いたキャノン・フィルムズ。
その興隆と失墜を振り返ったドキュメンタリー。

原題 『THE GO-GO BOYS: THE INSIDE STORY OF CANNON FILMS 』

2014年イスラエル作品
監督・脚本 ヒラ・メダリア
脚本 ダニエル・シヴァン
音楽 ジョナサン・バル・ギオラ
撮影 オデッド・キルマ

出演 メナハム・ゴーラン ヨーラム・グローバス ジャン=クロード・ヴァン・ダム ジョン・ヴォイト イーライ・ロス アンドレイ・ゴンチャロフスキー チャールズ・ブロンソン シルヴェスター・スタローン チャック・ノリス

字幕翻訳 三田眞由美
字幕監修 町山智浩

(WOWOW番組内容、kinenoteあらすじより加筆)
イスラエルの映画監督ゴーランは、いとこのグローバスをパートナーに映画会社を立ち上げ、国内の映画界で成功。1978年のコメディ『グローイング・アップ』が世界的な成功し、1980年代に入ると2人は世界の映画業界の中心である米国ハリウッドに渡り、低予算だが娯楽性の高い作品を量産。その中から、「デルタ・フォース」、「暴走機関車」、「狼よさらば」シリーズなど、当時のメジャー映画会社を超える制作本数でヒットを量産。巨万の富を得て一時代を築く一方で、ゴダールやカサヴェテスなど商業主義とは一線を画す映画作家たちの作品にも出資するなど、映画の道の全方位に2人は突き進んだ。しかし、情熱から始まった映画製作は、大作の興行的失敗が続くと経済的に困窮。
やがて大きな資本の流れに取り込まれ、彼らの関係にも亀裂が生じて行く……。

多数のスターが証言者として登場。
映画に情熱を注いだ2人の友情から確執を経た決別、融和に至る過程を描き出す。

1980年代、ハリウッドで娯楽性の高いB級作品を量産したキャノン・フィルムズ。
そして率いるのはイスラエル出身のメナハム・ゴーランとヨーラム・グローバスの2人。
彼らのイスラエルでの成功、ハリウッドへの進出、まさに“イケイケどんどん”(原題のGo-Go Boys)を地でいく、躍進。

そして大作を手掛ける様になり、念願の映画賞を受賞。
成功しても地味な生活、昼食はオフィスでサンドイッチ。
常に数十本の作品を手掛け、当然仕事は多忙を極め、映画を最優先。
家庭を顧みず、家族はイスラエルに戻り、インタビューでは彼らの妻、子供たちの証言で生活も浮き彫りに。
そんなキャノン・フィルムズの歯車が狂い出してからの失墜も早かった。
まさに映画業界の風雲児たちの興亡。

途中、"これ、観たことある!“
"これもキャノン・フィルムズ⁈”

そして彼等と繋がりの深い監督、俳優たちのインタビューも興味深い‼️
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