Takasugi,Kei

キャノンフィルムズ爆走風雲録のTakasugi,Keiのレビュー・感想・評価

3.9
映画版『まんが道』みたいな二人の話。A先生とF先生は再びタッグを組むことはできなかったけど、彼らは生きているうちに和解できてよかったな…。
ドキュメンタリーとしてもまとまっていておもしろかった。低予算アクション映画を売ってたキャノン・フィルムズが80年代にはアート映画に進出してポランスキー、カサヴェテス、ゴダールらに撮らせていたというのが面白かった。特にそれらのアート映画を主力商品のアクション映画とセットで台湾に売り込んでいたという話は同時期の台湾ニューウェイブと繋がりそう。
チャック・ノリス、チャールズ・ブロンソン、ジャン・クロード・ヴァンダムらのアクション映画の話も面白い。彼らに憧れた俳優の話なんかは『ブギーナイツ』のマーク・ウォールバーグみたいだった。挿入されるフッテージが全部『カンフューリー』みたいで、逆なんだけど面白かったです。今はカルト的な人気を誇る『オーバー・ザ・トップ』が当たらずそれが挫折の始まりだったというのも、当時のジャンルの壁の厚さを象徴するよう。
Takasugi,Kei

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