原作に対して思い入れがあるわけじゃないけど好きな作品だったし、オリジナル脚本による続編を選択したことにも興味を持ったし、何より主演の三人が全員好きな俳優だったのもあって、予告編で抱いた不安を抱えつつも鑑賞。
結論から言うと、予告編で抱いた不安が(想定した以上に悪い形で)的中した映画でした。
とりあえずこの映画の感想は、
「頭脳戦になってねえ!」
これに尽きます。
と言うか、製作者の考える「頭脳戦」が、テクノロジーに偏重しすぎている印象。
その割には製作者のコンピュータテクノロジーに対する見識がとても低レベルなので、結果的に、
よっしゃ頭脳戦やるやで!
ハッキングとかやれば天才に見えるやで!
みたいな非常にバカっぽい映画に見えてしまう。
で、この映画がヒドイのは、そんな「頭脳戦もどき」を見せられた挙句、最後は武力行使というマチズモな展開になってしまうところ。
デスノートという存在の影響力を考えれば、武力行使が行われることは十分あり得る話だけど、それを描くには国外勢力の存在が必須だよなあと思う。
(今年復活した某怪獣映画はその辺りをとてもリアルに描いてたよね。)
すべての要素において脚本家の力量が足りてないなと感じた映画でした。