良かった点。
・戸田恵梨香のミサミサ
・リュークが久々の登場
悪かった点。
・原作や前二部作の良さがない
・駆け引きや頭脳戦がほぼない
・前二部作に頼った設定や構成
原作は大ヒットしてすでに完結している。
近年ではドラマ化しているがみていない。
漫画の実写映画化として成功した作品。
特に主演の二人は凄まじい演技の応酬。
お互いに一歩も譲らない存在感は圧巻。
それに加えて戸田恵梨香という女優魂。
これで前二部作は６割以上は成功した。
そこに原作譲りの頭脳戦でヒットした。
過去にスピンオフという作品がありました。
『L change the World』
完全なるキャラクター映画として成立した。
そんな本作は完全に前二部作の超絶劣化版です。
本作は最初から前二部作ありきで作っています。
つまり、前二部作を超える気概がない事を宣言。
その時点で本作の評価が決まってくるでしょう。
単体の作品として前二部作の焼き回し。
特徴的なシーンをコピーしているだけ。
それを繋ぎ合わせてストーリーにする。
最大の魅力である駆け引きと頭脳戦。
本作はほぼないと言ってもいいです。
なんちゃって頭脳戦を展開させます。
頭脳戦を考えられる人はいなかった。
そうとしか思えないほど脳筋な物語。
ただし、本作にも見どころはある。
前二部作のヒロイン、弥海砂です。
１０年ぶりに戸田恵梨香が演じる。
アイドルから女優になった弥海砂。
戸田恵梨香自身の成長もみられる。
これはこれで貴重な作品と言える。
それと死神のリュークが復活。
軽さとパンクなファッション。
今回は死神が添え物でしたが。
結局、本作は前二部作を超えるつもりがないと。
それが伝った時点で金儲けの道具に成り下がる。
作ろうと思えば、まだまだ続編が作れそうです。
こうして名作が墜ちていくのです。
